「前置詞って何?」と聞かれたら、あなたは説明できますか?
「日本人の英会話力向上」に半生をかけている私は、著書の読者さんや、講座へ来てくれた生徒さんから数多く質問を受けています。その中で圧倒的に多かったのが、「前置詞の使い方がよくわかりません」という訴えでした。これは、中学生から社会人まで共通した問題です。
中学校の授業でしっかりと前置詞について学習する機会があれば、このようなことにはならないはずなのですが……。そんな日本の英語教育に、私は警鐘を鳴らします。
近年の英語ブームによって日本人が英語に開眼することは、英語教師である私にとってはとても喜ばしいことでありますが、今の英語教育を変えていかない限り、ネイティブに通用する英語、すなわち「活きた英語」を話すことは難しいでしょう。
私の英語教育メソッドでは、前置詞が重要であると位置づけています。なぜなら前置詞は英語に「動き・空間・距離・方向・時間」を与える、つまり「英語に生命を吹き込む」という役割があるからです。前置詞がわからずして英語的思考をモノにするのはほとんど不可能であると言っても過言ではないと、私は英語教師の経験上感じております。
「英語をモノにしたい」と感じている皆さんは、日々努力を重ねていることでしょう。
「例文や単語を片端から暗記した」
「英会話教室に長年通い続けている」
「もう何年もNHKのラジオ英会話を聴き続けている」
——それでもまだ、自分の英語に自信が持てないと感じているあなた、まずは5月新刊の『すごい! 英語は前置詞だ!』をお手に取ってみてください。
今まで謎だった前置詞の正体がいとも簡単にわかります。
私の英語学習法に興味をお持ちになった方は『西村式』語学教育研究所のホームページ http://nishimurashiki.net/ をご覧ください。
ここには、動画と音声で英会話学習ができる、『西村式』イングリッシュライブラリ http://www.english-library.net/ を開設しています。
リスニングやスピーキングの学習はもちろんのこと、簡単に多くの単語を学習する方法や英文の組み立て方も解説しています。楽しく迫力ある講義ですので、ぜひご利用ください。
英語は異国の言葉ですから、何十年勉強しても、ネイティブには及びえないほど、奥の深いものです。極めようとしても、極められないのが語学というものです。しかし、「継続は力なり」です。気後れせず、コツコツと歩んでいってください。きっと「英語を勉強していてよかった!」と思える瞬間があるでしょう。
私は英語教育の核を求めるため、今も研究と実践を続けていますが、私自身まだまだ「英語を極めた」という実感はありません。「日本人の英会話力向上に貢献する」という旅に終わりはありません。
それでは皆さん、またお会いしましょう。
西村喜久